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かぎろひ通信 2014年3月

 

 

■一筆啓上申し上げます。

寒く雪の多かった冬が終りました。今年は春をいつもにも増して待ち望んでいた人が多かったのではないかと思いました。毎年この時期になると思い出されるのが言うまでもなく東日本大震災です。これで丸3年です。がれき処理は順次終了している様ではありますが、復興はまだまだと言えます。特に原子力発電所に関わる災難については復旧復興に関して明言できる人が誰一人いない状況が続いています。2011年3月11日という日はその恐ろしさむごさで永遠に歴史に残される1日となってしまいました。

ソチオリンピックで金メダルを獲得した羽生選手も宮城県出身で被災した一人との事。受賞時のコメントで金メダルを喜ぶ気持ちと、被災した周囲の人々への気遣いの気持ちが表わされており、その心の重さが何となく伝わってきました。

被災していない人は応援メッセージも含めていろいろなことばを発してくれますが、実際に被災した人はどんなことばもありがたいとは思っていてもそれが何の役にも立たない事を身を持って体験してしているんだという事が、彼のことばで感じ取れました。何事でも体験した人でなければわからないということでしょう。末永い支援を行い続ける事は当然必要な事ですが、ことばのねぎらいはとても難しく気安く発する事はできないものだと思いました。

地震の多いこの国に於いては地面の揺れや津波対策は日頃より行っていなければなりません。今なおその災難からの復興を妨げている原子力発電所は、地震に対する備えを行っていたのでしょうがそれが不十分であったわけです。担当者は想像を絶する大地震と言っていた様ですが、事故を起こしたら非常に多くの人が大変な思いをするという事を考えたら「絶する事のない想像力」で対策をとらなければならなかったのではと思います。

原発ゼロを訴えた東京都知事候補は敗れてしまいましたが、実際のところ原発以外の有効な発電システムを「もっと真剣に」開発しなければならないのではと思っていますがいかがでしょうか。(文・錦織)

 

■和題あれこれ

3月は女子学生さんが卒業式をお迎えになります。呉服店は袴のレンタルとそれに伴うお着付けのサービスでとても忙しい月です。それはともかくとして、袴姿の女性はいつ見てもいいもんだと思います.凛々しさと女性らしさが入り混じった風情は、日本はいい国だと思わせる力が有ります。この日本ならではの良き慣習はいつまでも続けてほしいものと強く願うところであります。

 

■頭の柔軟体操

今月はクイズも三陸沿岸に関係した出題と致します。以前このコーナーで三陸鉄道北・南リアス線についての出題を致しましたが、今回は道路の問題です。三陸沿岸の主要道路は国道45号線です。北は青森県十和田市から南は宮城県仙台市までのおよそ500キロの道です。そのほとんどが沿岸部を走り、のぼりくだり、右カーブ左カーブが延々と続きほとんど平坦な直線コースは有りません。

そこで問題です。その個性あふれる国道が通る沿岸部の市を十カ所書き上げましたので、その市の名前を北から順に並べて下さい。

解答に当たってはAからGのヒントを参考にして下さい。地図を見るとすぐにわかる問題ではありますが、あえてヒントをたよりに解いてみて下さい。

 

都市名→大船渡市・仙台市・宮古市・久慈市・釜石市

塩釜市・八戸市・気仙沼市・陸前高田市・石巻市

 

ヒント

A・宮古市は八戸市の2つ南

B・久慈市は陸前高田市の4つ北

C・気仙沼市は宮古市の4つ南

D・陸前高田市と大船渡市は隣同士

E・塩釜市と仙台市は隣同士

F・陸前高田市は石巻市の2つ北

G・この問題は仙台市と八戸市を結んだ路線から出題

 

★回答をお寄せ下さいませ。正解の方にはささやかながら記念品を進呈致します。ただしご来店可能な方に限らせて頂きます。

●ご意見ご感想をお寄せ下さいませ。宛先はnishikouri@wa-shibata.co.jpです。

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