一筆啓上申しあげます・2012年・長月
非常に暑かった8月が過ぎ9月は暑さは残るものの空気は少しずつ冷気を含んできます。
今年の夏は天候の暑さもさる事ながらオリンピックという世界の大競技大会が有った事によりさらなる暑さを経験させて頂きました。
連日テレビで放映される色々な競技を見せて頂き楽しんだり感動したり残念がったりし情感の感度アップにつながったのではないかと思っております。
あまり身近に感じていなかった競技でメダル獲得者が出ると、その競技を解説してくれる人が現れ、そこで初めてその競技の中身を少し理解したという人は少なくないのではないかと思います。例えばアーチェリーで選手から的までの距離が70メートルも有る事などおそらく知らなかった人の方が多かったのではと思います。それにしても70メートル先の約20センチ程の的に何発も矢を当てる技とはいったい何なんでしょう。
メダルを取るか取らないかは別としてそこに出てくる人の人並みはずれた能力というのはその人の才能と努力で培われたものなのでしょうが、ただただすごいと言わざるを得ません。
ところで今回メダルを取った方々にはインタビューが行われ、それぞれコメントを頂いていましたが、皆一様に口にしていたのが「回りで支えてくれた人への感謝」と「応援してくれた国民への感謝」のことばでした。極限まで体を鍛えあげた人は、同時に「心も鍛えられていったんだな」という事が良くわかります。又、そこには国民性も関係していると思います。
どこかの国では考えられないだろうなぁと思いつつ、日本人が元々持ち得ている「人を思いやる」という美しい心をいつまでも絶やす事の無い様な教育を、親・先生・周囲の人々が皆で続けてほしいものだと強く思います。(文・錦織)
■ 和題あれこれ
夏が終わりゆかたのシーズンが過ぎ去って行きましたが、今年お買い求め頂いたゆかたの内容を分析し、また来年の品揃えに役立てたいと思います。
全体的にプレタゆかたが多い中で弊店は反物の方が好評です。竺仙ゆかた、絞り、セオアルファなど。一方で男性用はプレタゆかたがそこそこの売れ行きを示していました。ちなみに外国の男性も結構ゆかた好きです。
■ 頭の柔軟体操・2012年9月
9月と言えば中秋の名月となるところでしょうがほかにも大切な行事があります。お彼岸です。先祖供養の行事として定着しており特にお彼岸の中日の秋分の日にはたくさんの人がお墓参りに繰り出します。
そこで今回は仏となられたご先祖様の会話を文字にしたためました。次の会話文を読んで後の問いにお答え下さい。
★ 会話を交わした霊の方々・・・お岩さん・お舟さん・お竹さんの3名
お岩さん「あたしは元禄4年生まれで将来を誓った人に裏切られてねぇ。」
お舟さん「あたしゃぁ天保2年生まれで結構裕福だったんだけどねぇ。」
お竹さん「わたくしは享保3年生まれでこれでなかなか賢い子でしたんですけどねぇ。」
お舟さん「それにしてもお彼岸はいいもんだねぇ。線香の香りを嗅ぐとうっとりして眠くなっちまうんだよ。それに般若心経を聞くと心がおちつくねぇ」
お竹さん「わたくしは木魚の音が好きですねぇ。何だかうれしくなってしまうんですよ。般若心経はわたくしにはクラシック音楽の様に聞こえて最高の気分になりますよ。」
お岩さん「あたしが一番好きなのはおりんの音ですねぇ。あの高音でいつまでも続く美しい響きがたまりませんねぇ。みなさんと同じく般若心経も心地良くなりますねぇ。年中お彼岸であってほしいもんですねぇ。」
★ 問題
① 一番育ちの良さそうなのは誰
② 一番人に恨みを持ってそうなのは誰
③ 般若心経が一番好きそうなのは誰
④ 3名の方々を先に生まれた順に並べてみて
(回答をお寄せ下さい。ささやかながら記念品をご用意いたしております。ただしご来店可能な方又は配達可能範囲の方に限らせて頂きます。)
■ 活動内容お知らせ
秋の一大イベント、ロイヤルフェアが終わると再来年の成人式参加予定の
お嬢様方への本格的なお振袖アプローチが始まります。もうすでに準備済みの方もあるようですがまだの方もたくさんいらっしゃいます。
パンフレットなどをよく見て古典調が得意なのか今風の飛んでる感じが得意なのか各店の特徴を観察してみて下さい。下見をするのも順番が有る事と思います。まずはお気に入りの品から見てみてはいかがでしょう。ちなみに弊店は古典調を得意としております。
ご意見ご感想をお寄せ下さいませ。あて先はnishikouri@wa-shibata.co.jpです。