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かぎろひ通信 2011年12月

■一筆啓上申し上げます・2011年・師走

世界史に残る歴史的大災害が発生したとてもインパクトの強い年が終わろうとしています。3月11日以外でも色々大きな災害は有りましたがやはり断然あの大災害が一番人々の心に強く刻み込まれた出来事であったと思います。あれ以来日本人の思考回路に変化が現れたように思います。普通又は平凡で居られる事のすばらしさや仕事が有る事のありがたさ、支えあう心、少しでも支援しようとする思いの芽生えなど普段あまり意識しない心情を再認識させられた人が多かったように思います。

また、ここへ来てよく言われるようになってきたことばに「絆」というものが有ります。これは主に家族の絆が中心となっているようで、支えあう一番の基本的関係は家族・肉親であるという事が改めて認識されたという事のようです。その証としての現象が結婚希望者がとても増えたという事です。いざとなったらやっぱり家族がたよりという事なのでしょう。今、結婚を斡旋する会社は大繁盛のようでよくテレビなどで特集されています。結婚する人が増える事はいい事だと思いますし絆の基本は家族であるという考え方にも異論は有りませんが、心からそう思える関係になれるかどうかは別問題です。11月22日はいい夫婦の日だったそうで何を目的としてそんな日を設けたのか知りませんがいい夫婦はお互いを思いやる心を持っています。簡単に言えば相手の喜ぶ顔が見たいという事です。今いる結婚希望者のほとんどがそういう夫婦になってくれる事を祈ります。

話は変わりますが、先日ブータンの国王夫妻が新婚旅行で国賓として来日されました。国民の幸福度が世界一の国の国王という事で大変な注目をあびました。事情通によりますとブータンという国は日本の昭和30年代を彷彿とさせる雰囲気があり平均年収は16万円くらいとの事。とても裕福とは言えない国ですが皆が幸せを感じている。そこには何があるのか。それは国を動かしている人達が本当に国民の事を思って政(まつりごと)を行っているかどうかです。自分達の私利私欲が先になっているようではいつまでも国民は幸福感を得られません。

何だか夫婦や家族の絆に共通するものを感じませんか。どちらも基本は同じという事ではないでしょうか。国家であれ家族であれ相手を思いやる心が一番大切なのではとしみじみ感じる今日この頃であります。

                                                                                          文・錦織

■    和題あれこれ

再来年成人式のお嬢様対象の新作振袖発表会が真最中です。弊店は古典文様のきものが中心です。パンフレットを見て、またはホームページを見て気になるものがあるので見せてほしいとご来店頂いたりお問い合わせ頂いたりしています。まずは下見にご来店下さいませ。催しの日程1月5日(木)~7日(土)・12日(木)~29日

(日)・・9日は成人式当日の為・8日はその準備の為催しはございません。

■    頭の柔軟体操2011年12月

今年は大震災によって日本人の心に家族の絆に対する意識がよりクローズアップされる事となりました。血の繋がった人や心を一つにできる人が身近に居る事のありがたさを痛感させられた人は少なくないと思います。そこで今回は親類縁者についての問題です。次の文章を読んで質問①と②にお答え下さい。

*問題文

佐藤長太郎さんと美子さん夫婦には長男高志さんと長女順子さんがいます。

鈴木正之助さんと秀子さん夫婦には長女千秋さんと次女春子さんがいます。

田中一郎太さんと琴乃さん夫婦には長男八郎さんと次男洋介さんがいます。

佐藤美子さんと鈴木正之助さんは姉弟の間柄で鈴木秀子さんと田中一郎太さんの間柄はいとこです。佐藤順子さんは結婚しており長男英一さんと次男祥次さんがいます。鈴木春子さんも結婚しており長女菊江さんと長男望さんがいます。

田中洋介さんも結婚しており長男光治さんと長女冬美さんがいます。

 

質問①佐藤英一さんと鈴木菊江さんの間柄は何と言うでしょう。

質問②佐藤祥次さんと田中冬美さんの間柄は何と言うでしょう。

 

                      (回答をお寄せ下さい。正解者の方には奈良の名産品白雪ふきんを進呈

                      させて頂いております。ただし弊店へご来店可能な方に 限らせて頂きます。)         

 

■    活動内容ごあんない

11月に行われました催しについてお伝え致します。17日から21日の五日間の日程で社員販売会が行われました。お買い物対象者は社員と家族、親族、その知り合い、取引関係者が中心で、展示品は呉服と寝具。昨年が第一回で今年は二回目。弊店は来年100周年という事からその前祝いとして開催。来場者数は土曜日に雨が降った事でその日だけ少な目でしたが他の日は予定通りの来場でほぼ昨年と同じ程の賑わいでした。きもの着用者が大幅に減っている昨今に於いてたくさんの方々にきものを購入して頂いたことはおおいに意味深い事と思います。そんな中で特に話題性の高かった品物を2点ご紹介。一つは箔屋清兵衛袋帯。箔使いの表面は程よい光沢が有り薄くて柔らかい上質の手触りなのにとてもお安いことからほとんど売り切れ状態でした。もう一点は村山大島。絶滅危惧種とでも言いますかもうほとんど見る事の無くなった品物で会場には3点出展。2点は行き先が決まり後1点は思案中。昭和の匂いがその周り一帯を包んでいました。

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