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かぎろひ通信 2011年3月

一筆啓上申し上げます・2011年弥生

春です。厳しく寒い冬を体感した後は春の暖かさを心の底から喜べるのではないでしょうか。少しずつ緊張していた体からこりがほぐれていくようなそんな気がします。

同様に自然界でも花たちが硬くとざしていた蕾の力みを解きはじめ順次開花へと向かって行きます。その一番手代表が梅です。梅はまだ寒さ残る二月からすでに咲いておりほんの少しの気温の上昇にとても敏感に反応し開花へと進んで行く様です。

現在春を代表する花といえば桜ですが、その昔貴族が隆盛を誇っていた時代は春を代表する花は梅だった様です。俳句短歌などに出てくる花は桜ではなく梅が主流です。

梅には紅梅と白梅があり現代の紅白歌合戦などの紅白は梅の紅梅白梅から来ているといわれています。梅は桜よりも花のもちが良く長期間観賞するのに適しており丸みを帯びた花の姿も愛らしく人の心を和ませた様です。暖房設備の整っていなかったその昔は春を特に待ち遠しく思いその魁として咲いた梅をこよなく愛し心から喜んだのではないでしょうか。

いつの頃からか桜が春の花の主流となり秀吉の吉野桜に代表されるがごとく各地に桜の木が植えられる様になりました。これから暖かくなるにつれ花の種類も移り変わりそしてひまわりの咲く夏へと向かっていきます。四季を愛でる事のできる日本は本当にすばらしい所です。

その環境と日本食によって培われた日本人のおだやかさは世界的に見てもとても好ましいものに思えてなりません。インターネットや報道により全世界の色々な事象が伝わる毎に本来の日本人の心がなくならないでほしいと思うばかりです。

追伸で言わせて頂ければきものを愛する心もなくならないでほしいと思います。

                                                                   (呉服屋のひとり言)文・錦織

 

 

■    和題あれこれ

暖かくなりきものを着てそぞろ歩きをしてみたくなりませんか。そういう時に着るきものは紬や小紋といったいわゆるおしゃれ着です。訪問着や留袖といった格式ばった礼装着と違いゆったりと気楽に着れるきものです。色調や柄の組み合わせにあまり神経質にならず自由に何となく感覚で組み合わせて着てみて下さい。きものはいいけど帯が結べないという方は半幅帯がお勧めです。極めて簡単です。ゆかたを着る感覚で着る事ができます。帯の結び方がわからないという方はご来店下さいませ。親切にご指導致します。

■    頭の柔軟体操・3月

3月は春の始まりという事で引き続き梅をテーマにしてみたいと思います。

梅に関する文章AとBを読んで○数字の所に文字を当てはめて下さい。文字は漢字であったりひらがなであったりします。その文字を数字通りに順番に並べ全てをひらがなに置き換え読んでみてください。どう感じるかはあなたの自由です。そのひらがな一〇文字のことばを答えと致します。

 

文章A・南高梅について

和歌山県、④州南部(⑤なべ)の高田梅から南高梅という名前になった。又みなべ高校の先生や生徒の協力を得て作られたからという説も。いずれにせよ梅に於いては一番の知名度を誇る南高梅はその柔らかく肉厚な実が好まれ爆発的な売れ行きを示しています。

 

文章B・天満宮と梅について

菅原道真公が③られている天満宮は皆梅の⑧が多いので有名。

ことのほか梅花を愛された天神様、大宰府西下の時京の紅梅殿の梅②思い、詩を詠われると梅花ははるばると後を慕って菅公のもとへ飛んできたとの事。それ⑥「飛梅伝説」です。

「東風(こち)ふかば匂ひおこせよ梅の花

主(あるじ)なしとて①をわ⑦るな」

 

                     回答をお寄せくださいませ。正解の方には記念品をご用

                     意致しております。ただしご来店可能な方に限らせてい

                     ただきます。

 

 

■    活動内容あれこれ

新年より3月いっぱいは振袖オンパレードです。土日を問わず平日も振袖をご覧になるお客様がご来店になっています。

お嬢様とお母様の都合の良い時間を合わすのがなかなか大変なようで皆様口々に仰います。そんな中ご来店頂いたお客様には心の底から感謝申しあげます。

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