かぎろひ通信

HOME > かぎろひ通信 > > 2015年12月

かぎろひ通信 2015年12月

■一筆啓上申し上げます

12月です。「今年もあと何日で終わりです」ということばが毎日の様に聞ける月です。過ぎてしまえば早かったなあ、と思う方も多いことと思います。よく考えてみると、時が早く過ぎるという事はその時が充実しているからだと思いますが、早く時が過ぎて行く事を嫌がる人もあります。それはイコール早く歳をとってしまうと考えるからです。

年齢を重ねることは皆同じですのでそれ自体をあまり重く考えないほうがいいと思います。問題は心と体の健康状態です。

今、アンチエイジングとかいうことばがもてはやされている様で、実年齢よりも若く見える又は見せる事に注目が集まっています。化粧品やせっけんなどで若さを保つ又は作ること自体を否定するつもりはありませんが、同様に心と体の健康を保持することも大切と考えます。キレるお年寄りが増えたとか言われますが、心が病んだ高齢者が多いということであり心配です。

一方では、「ピンピンころり」なることばを度々耳にするようになりました。年齢を重ねても心と体の健康を保ち続け、一生を終える直前までその状態で居続けられる様にしようというものです。おそらく人は誰しもがそれを理想としている事と思います。

この事は国家予算にも大きく影響します。高齢者の医療費が社会福祉費のなかで大きい部分を占めており、その点が縮小されれば大助かりです。

日本は今後高齢者大国となるわけですが、高齢者の数を心配するよりも不健康を心配すべきであり、国家プロジェクトとして心体健全化維持活動を推進すべきと思います。

ちなみにきものを着るという行為は心体の健全化にとても役立ちます。着装時の体の動き、体の中心部を保護し暖める、他の人から注目されることにより緊張感が生まれるなどです。汗対策や汚れ対策も色々有ります。

あらゆる手法を用いていつまでも元気で居続け、人生最後の時に「いい人生だったなあ」と言えるようにしたいものです。

(文・錦織)

■和題&活動内容お知らせ

毎月「つばきの会」というきものを着て楽しみましょうという会を行っておりますが、十一月は京都の絞り工芸館へ行きました。そこで板締め絞りの体験をし、シルクショールを自分の好きな模様に染め上げました。絞り体験は普通糸締め絞りが一般的ですが、板での絞り染めは珍しくとても良い体験になりました。出来上がったショールもとても素晴らしく、愛用の一品になる事間違いなしです。

■頭の柔軟体操

十二月は有名な赤穂浪士の討ち入りがあった月です。そこで今回は江戸時代に注目し、その中から徳川幕府の政権の長さをゆるぎないものにした、参勤交代に関する問題とします。

次の文章は参勤交代について書いたものです。(かっこ)の所が問題となります。後の①から⑤の問いにお考え下さい。(□は漢字1文字です)

★江戸幕府が発令した(①法律)によって参勤交代制度ができた。慶長二十年―一六一五年―(②二代将軍)の時に法制化され(③三代将軍)の時にさらに改定が行われ参勤交代制度が確立された。

それによると毎年四月に江戸へ半数の大名が参勤し翌年国へ帰り、今度は前年参勤しなかった大名が全員参勤する事になっていた。

又、江戸参勤とは別に大名の妻子を江戸に常駐させるという制度もできた。寛永十一年に発令された法令には「(④譜代大名)の妻子の居る者はことごとく本年中に江戸に妻子を移すべし」とある。

一方、参勤交代によって徳川家に反逆する武家が無くなり武道が衰退し、文化的生活をおくる(⑤武家貴族)が増えた。

問①法律の名称は?武家□□□・問②二代将軍の名は

問③三代将軍の名は・問④譜代大名とはどんな大名?

問⑤武家貴族が行った社交上の遊芸とは?□道・□

●回答をお寄せ下さいませ。正解の方には記念品を進呈させて頂きます。ただしご来店可能な方に限らせて頂きます。

■ご意見ご感想が有りましたらお送り下さいませ。宛先は

nishikouri@wa-shibata.co.jpです。

株式会社柴田衣料店(かぎろひ屋) / 〒630‐8343 奈良市椿井町3番地 / TEL : 0742-20-2222(代)

Copyright © 2010 Shibata Iryoten co.,Ltd. All Right Reserved.